もうすぐ入学式。
新しいいスタートを切る方々への暖かい気持ちを表現する大切な機会です。
入学の節目をお祝いする際、心を込めたのし袋の書き方について。
入学祝いの書き方、カジュアルから定番のし袋まで解説【完全保存版】
についてお話ししたいと思います。
入学祝いの書き方、カジュアルのし袋【完全保存版】
最近はカジュアルでかわいいタイプののし袋が多いですよね。
まずはカジュアルなのし袋の入学祝の書き方を紹介します。
こんなタイプのものだと、男女どちらにも使えそうでいいですよね~
ただ、カジュアルなのし袋の場合「名前を書くスペース」がないものが多いんです・・・(;^_^A
その場合は・・・
表に名前を書かなくてOK!
中袋か裏面に書きましょう。
- 中袋があるのし袋・・・書く場所の指定があればその枠内に。
なければ裏面左下に送り主の名前を書きましょう。 - 中袋がないのし袋・・・裏面の左下に送り主の名前を書く。
- 中袋があるのし袋・・・書く場所の指定があればその枠内に。
もう少し詳しく紹介しますね。
中袋があるのし袋
①中袋に書く所が印字されている場合
住所、氏名、金額を書く所が印字されている場合、そこに書いてください。
横書きの場合:算用数字で「5,000円」「10,000円」と書いてもOKです。
縦書きの場合:漢数字で「五千円(伍仟円)」「一万円(壱万円・壱萬円)」と書きます。
※最近では数字を難しく書かずに『五千円』『一万円』と書くことが多いようです。
②無地の場合
表の中央に漢数字で「金壱万円」と、金額を書きます。
也を付けてもOKですが基本はつける必要はありません。
裏面の左下に、贈る人の住所と氏名を書きます。
中袋がないのし袋
中袋がないのし袋の場合は、表の右上に「〇〇ちゃんへ」「〇〇くんへ」と書き、封筒裏の左下に送り主の住所、氏名、金額を書きます。
金額を書く欄がなければ書かなくてもOKです。
ここまでで、入学祝いののし袋【カジュアルデザイン】の書き方について紹介しました。
同じようなデザインにはなりますが、かわいいタイプののし袋の場合はこちらを参考にして下さいね!
書くところがない場合が多いんです!
次は定番ののし袋の書き方を紹介します。
入学祝いの書き方、定番のし袋【完全保存版】
まず、基本の入学祝ののし袋の書き方を紹介しますね。
入学祝い書き方【表面】
表面には、贈り物の目的をはっきりと示しましょう。
- 上段・・・「入学祝」「入学御祝」「御入学祝」「祝御入学」
- 下段・・・贈り主の氏名
などと記入するのが一般的です。
さらに、文字の選び方にも注意が必要です。
特に「御入学祝」のように文字数が4文字の場合、「4」が「死」を連想させることもあるので、このような場合は、「御」と「入学祝」の間にスペースを空けるなど、工夫をすることも一つの方法です。
また、「御祝」と中央に大きく書き、右上に小さく「御入学」と添える書き方も素敵ですよ。
入学式のお祝いには、ちょっとした心遣いが大切ですね。
ご自身の名前を書く際、外袋の下部にはフルネームを記すのが一般的です。ただ、相手が親しい間柄なら、苗字だけで十分ですよ。
また、夫婦で贈る場合は、夫のフルネームを中央に、妻の名前を添えると良いでしょう。
連名では、最大3名まで記入可能です。
役職や地位が関係ある場合は、右から順に、それ以外は50音順に並べるとわかりやすいですね。
孫へのプレゼントなら、「おじいちゃん、おばあちゃんから」という愛情あふれるメッセージも素敵です。本来なら封筒に宛名を書く必要はないのですが、「祝御入学」などを表の左上に小さく書くのも一案です。特に子ども向けの場合は、「〇〇ちゃんへ」という表現も暖かみがありますね。
入学祝い書き方【内袋】
次に、内袋です。
- 表面・・・贈る金額
- 裏面・・・贈り主の住所と名前
内袋表面
ここには、贈る金額をはっきりと記入します。
お金を入れる中袋には、金額を旧字体で記入すると伝統的です。
「壱萬圓」という形で、古風な字体を使うと風格がありますよね。
「円」と書いても間違いではありませんし、「也」のような後付けの言葉は不要です。
旧字体は少し難しいかもしれませんが、見本を参考にしながら丁寧に書くと良いでしょう。
中袋に金額の箇所が印刷されている場合は、枠内に合わせて記入します。
横書きの場合は普通の数字でも大丈夫です。
内袋裏面
そして、裏面にはあなたの住所と名前を書き加えます。
封筒タイプの内袋の場合を使用する場合は、継ぎ目の左側に住所や名前を書きます。
文字数が多くなってしまう場合は、継ぎ目の右側にはみ出しても問題ありませんよ。
もし内袋がない場合は、外袋の裏面にこれらの情報を書きましょう。
書く際には、外袋の表面は濃い墨色の筆ペンや筆を使用することがマナーです。
内袋には黒色のサインペンが適しています。
入学のお祝いは、このような細やかな気配りが感じられると、より心に残るものになると思います。きっと、あなたの温かい気持ちが伝わることでしょう。
入学祝いにふさわしい「のし袋」の選び方
入学祝いにふさわしい「のし袋」の選び方には、いくつかのポイントがあります。
この特別な日に、最適なのし袋を選ぶためのヒントをご紹介しますね。
まず、贈る金額に応じた適切なサイズののし袋を選ぶことが大切です。
たとえば、小額のお祝い金ならば、小ぶりでシンプルなのし袋が適しています。
逆に、より高額を贈る場合は、少し大きめで品のあるのし袋が好ましいでしょう。
多くの店舗では、のし袋に推奨される金額の目安が記載されていますので、それを参考にしましょう。
素材の良いのし袋を選ぶことも重要です。
特に、小さなお子さんには楽しいキャラクターが描かれたものを選ぶと、より喜ばれることがあります。高校生や大学生の場合は、伝統的な和紙の手触りを感じられるものを選ぶと、彼らにとって新しい体験になるかもしれませんよ。
さて、入学祝いののし袋には通常、赤と白の蝶結びの水引を用います。この結び方は、幸せなことが繰り返し起こることを意味しており、入学という重要な節目にふさわしい選択です。関西地方では、赤白のあわじ結び(アワビ結び)を使うこともあります。
小学校への入学など、子供向けののし袋には、明るい色使いやかわいらしいモチーフの水引が多く見られます。子供の年齢に合わせて選ぶことで、さらに喜ばれるでしょう。また、カジュアルな贈り物の場合や少額を包む際には、水引やのしのプリントが施されたシンプルなタイプを選ぶのも良いですね。
これらのポイントを踏まえ、入学祝いに最適なのし袋を選んで、心からのお祝いの気持ちを伝えてみませんか?
のし袋の折り方
次に、のし袋の折り方ですが、これは地域によって異なります。
例えば、関東地方では多当折という方法が一般的ですが、関西では風呂敷折やひだ折が主流。しかし、最近では関西でも多当折が使われることが多くなっています。一方、内側を風呂敷折にし、外側を多当折にするスタイルののし袋もありますね。
どの折り方を選んでも、慶事と弔事で包み方が変わるのは覚えておきたいポイントです。
慶事では多当折の場合、折口を上に向けます。逆に弔事の場合は折口を下にします。
風呂敷折りの場合は、慶事であれば「空き」の部分が左上に、弔事では右下に来るように包みましょう。
のし袋に入れるお札の向き
のし袋に入れるお札の向きも重要です。
慶事の場合(入学祝いや結婚祝い)などでは、お札の肖像画が表を向くように入れます。
もちろん、お札の向きは揃えて入れるのがマナーです。
一方、弔事で使用する場合は、肖像画が裏を向くように入れることを覚えておいてくださいね。
肖像画の表裏は重要ですが、上下に関しては特に決まりはありません。
また、慶事では新札を使うのが一般的です。
でも、新札を手に入れるのはなかなか大変ですよね。その場合は、シワや折り目のないきれいな「ピン札」を使用しても大丈夫です。新札が用意できない時は、ピン札を使ってみてはいかがでしょうか。
入学祝いの書き方、カジュアルから定番のし袋まで解説【完全保存版】まとめ
入学祝いを現金で贈る際は、マナーをしっかりと心得て失礼のないように心を込めて贈りましょう。のし袋を選ぶ時には、入れる金額に応じて適切なデザインやサイズを選ぶことが大切です。
また、祝いの名目を書く際の文字数制限や、ご自身の名前の書き方にも気を付ける必要があります。
このようにマナーを守ることで、お祝いの気持ちが相手にしっかりと伝わりますね。
入学という特別な節目を、心温まる祝福で彩ってあげましょう。