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花火を打ち上げ方法知ってる?自由研究の参考に!

 
毎年夏の時期になるといろんな所で
「花火大会」が催されますね。

私の地元でも、毎年花火大会があって
大きな川の河川敷で花火大会が開催されます。

川原にたくさんの夜店がでて、
見上げると花火が満開!
すごい迫力なんです!!

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といつも花火を見ては「綺麗やなぁ~」で
終わっていたのですが、
子供からまた例の質問が・・・

息子

なぁ、お母さん、あのでっかい花火誰が上げてるん?


 

花火師の人ちゃうか?

 
息子

へ~どっから?
あんなでっかい花火やったら
火つけたら速攻逃げなあかんよなぁ。
めっちゃ走るの速くないとあかんやん。

 

確かに・・・

 

私も息子も頭の中は・・・
「花火師の人が、筒に入ったでっかい
爆弾のような花火に火をつけて
ダッシュで逃げる」
という想像しかできず・・・笑

ほんまにそんな原始的な方法で
花火って上げるもんなん?
打上げ花火はどうやってあげているのか?
気になったので調べてみました。


 
今回は「花火の打ち上げ方法」
について、ご紹介したいと思います。

いつも空に上がった花火を見ていますが、
今回は上げられる前の花火のことも見てみましょう。
今年の花火はもっと違う楽しみ方ができるはず!


 

さっそく打ち上げ方法についてみていきましょう。

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花火の打ち上げの仕組み

打上げ方法は3つあります。

1.単発打ち

2.早打ち

3.スターマイン

 
順番にどんなあげ方かみていきましょう。
 
 

単発打ち

キャプチャ.PNG1

あらかじめ、筒に花火玉と
打上火薬を筒の中に入れておきます。

そこに、シントルという
投げ込み薬を筒に投げ入れ、点火します。

この方法を「単発打ち」と呼びます。

玉数の少ない打ち上げ
の時に使われます。

連続打ちは出来ないので、
何発か上げたい場合は、
何本か筒を用意しておく必要があります。

投げ込み薬に火をつけるのは、
ライターやマッチで、3~4秒しか
燃焼時間がないので、すばやく投げ入れます。

筒の前は、筒の中で開花した時の為に
畳などで防御されています。

実際投げ込み薬を投げ込んだ後は、
ダッシュで逃げます。

私たちが考えていた、原始的な方法に近いですね!

ではお次は、さらに高度な打ち上げ方。
 
 

早打ち

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この方法は、日本独特
花火の打ち上げ方です。

あらかじめ筒の中に、真っ赤に焼いた
焼き金を入れておきます。

そこに打上火薬をつけた花火玉を、
発花火師さんが一発一発筒に落として
打ち上げます。

この方法を「早打ち」と呼びます。

「焼き金」は、火をおこして炭を入れ
鉄の固まりや鎖などを真赤に焼きます。
夏の焼き金作り大変な仕事ですね。(;´Д`A “`

筒は熱くなってしまうので、
一本の筒で打ち上げられるのは20発程度です。

花火玉を筒に投げ込む人、
投げ込む人に玉を差し出す人、
早打ち全体を確認する人の3人で構成され、
息を合わせて打ち上げる花火です。

熟練の職人さんでないと難しそうですね。

では、最後に最近の主流となってきている
コンピューターを使った打上げ方法。
 
  

スターマイン

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これが、最近よく花火大会で
目にする打上げ方法です。

連発でいろんな花火がどんどん上がって、
空が花火で満開になる。

それが「スターマイン(速射連発)」
と呼ばれる方法です

筒の中に4号玉以下なら2個ずつ、
5号玉からは1個ずつ玉を入れます。

下に打上火薬を入れ、打上のときに
筒からも星が出るようにザラ星を入れておきます。

そして、打上火薬に電気点火のコードをつないで点火させます。 

この方法だと自由自在に
花火の打ち上げが出来るので、
最近では音楽に合わせテンポ良く
打ち上げられる花火などに使われます。


 
ちなみにここでちょっと一息。
ザラ星とはなんぞや?

ザラ星って何?

【豆知識】

先ほどスターマインに出てきた
「ザラ星」について。

スターマインの筒にザラ星を入れると、
打上げの時に筒からも星が出ます。

星とは、花火で発色している火薬のことです。

ザラ星を入れることで赤い丸をつけた部分のように
筒からもザラ星の尾が出て、
とても綺麗に見える仕掛けなんですね。

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最近では、コンピュータで制御される
スターマインが主流になり、一発一発筒の番号を指定して、
何分何秒後に点火するかコンピュータに入力しておくと
本番はスイッチひとつで音楽に合わせて花火が打上がるんです!

すごいですよね~(ノ゚ο゚)ノ

実際、私たち親子が思ってた、
火をつけてダッシュで逃げるという方法は
「単発打ち」といい、
実際使われている方法でした。

でも、花火大会など大きな大会で上げる場合は、
パソコンで制御する「スターマイン」
良く使われているそうです!

技術の進化ってすごい!

そうそう、さきほどスターマインの時に
ちらっと出てきた4号玉や5号玉という言葉がありましたが、
大きさの事なのでしょうか?
気になったので調べてみました。
 

花火の大きさって?

日本の花火のサイズは尺貫法の寸(約3.3cm)を基準として、
小さな2寸玉(直径6センチ)~8寸、尺玉(1尺)となり、
そこからさらに尺2寸、尺5寸、尺6寸、2尺、3尺、4尺(約121cm)
と直径1mを越えるものもあります。

そして、現在では号数でも呼ぶようになっていて、
大玉の基準となる「尺玉」
直径約30cmの10号玉のことをいいます。

花火玉が大きくなればなるほど、
上空で花火が開いたときの直径も大きくなります。

2.5号玉で約50m、10号玉では約300mにもなります。

尺玉ともなると、東京タワーとほぼ同じ高さの
約330mまで打ち上げられ、
直径約320mにも広がる巨大サイズの花火になるんです。

そのため、玉が大きいほどより高く打ち上げるために、
広い打上場所が必要になります。

花火にもいろんなサイズがあるんですね。
大きな花火をあげるには、それなりの準備や人な
どとても大変だということが良くわかりました。
 

まとめ

さて、どうだったでしょうか?

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花火を見て楽しむだけでなく、
縁の下の力持ちともいえる
花火を上げる側の仕組みを知り、とても驚かされました。

実際に、花火を打ち上げる花火師の方や、
打上げに携わっている人は
その花火を見上げることはめったにないそうです。

なぜなら、打上げ場所が最も危険だから!!      

打ち上げた瞬間に、花火が正常に打ち上がっているか、
他の筒に異常はおきていないか、火災の発生はないかなど
確認しておかなければならない事が山ほどあるからです。

現在は電気点火が多くなったとは言え、
花火を見ている観客の安全を確保するためも
花火師の方の気の抜けない準備や確認が
とても大事なんですね。

私たちが夏の風物詩として楽しんでいる花火には、
花火師の方たちのいろいろな準備や働きがあって、
綺麗な花火が観れるということを、覚えておきたいですね。

花火の打ち上げ方を知れば知るほど、
花火が感慨深いものになりますね。

「た~まや」「か~ぎや」

ちなみにこの掛け声は、
昔、隅田川で花火を打ち上げる際、
隅田川の両国橋を境に、下流は鍵屋、
上流は玉屋が受け持っていました。

それぞれの花火が上がると、観客が
「たまや~、かぎや~」と
掛け声をかけるようになったのが
始まりなんですって。

夏の風物詩である、「花火」
良い思い出になりますように。(#^.^#)

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